たまに書店によった際に、面白そうな小説がないか店内をぶらりとするわけですが、その際に参考にするのが「店員のおすすめPOP」と「ジャケット」です。
魅力的なジャケットが平台に積まれ、かつ、店員のおすすめPOPがあれば、だいたい当たりです。
読書デビューがつい最近の私にとっては、有名な小説や作家を多く知っているわけではありませんので、本を探す基準はそのようになってしまいます。
先日書店で見つけて、予約した本が来たので、読み始めました。
今村昌弘著の「屍人荘の殺人」です。
全く予備知識なく、書店で本を手に取り、あらすじだけ見て、殺人事件の推理小説だということはわかりますね。本当に面白いかどうか、自分好みかどうかはわかりません。作者も今まで知らない、他の作品も読んだことはありません。
まさに「チャレンジ」の1冊です。
読み始め、現場の見取り図を記載している時点で、本当はこの見取り図を頭に入れながらいろいろ推理をして読むのが推理小説の楽しいところだとは思いますが、私はあまり推理しません。。。推理力もないですし。普通にストーリーを楽しむだけです。
この小説、結果から言うと、十分楽しくことができました。
これまで読んできた本にはなかった斬新さはありました。読んでいる途中で、「えっ!そっち!?」と。ストーリーが急展開することはよくありますが、ストーリーのテーマが複数存在するパターンは初めてでした。
この小説の場合は、「殺人」と「ゾンビ」ですね。まさかゾンビがでてくるとは思いませんでした。普通、ゾンビが出てきたらそちらが主テーマになりそうなものですが、今回の話では、ゾンビがいる環境というだけであって、ゾンビはおまけみたいなものです。
主テーマになりそうなものをあえてサブにもってくる発想は初めてでした。
逆に言うと、この話からゾンビを抜いてしまうと、普通の殺人ミステリーになってしまう気にはなります。
この話は次作があります。
実は、何も考えずにはじめに図書館で予約した本が、その2作目でした。
2作目はこれから読むのですが、恐らく1作目はこの2作目の布石なのではないかなと思っています。1作目はプロローグ的な位置づけなのかな・・・?
理由としては、マダラメの件ですね。この真相が全く明らかになっていないこと。おそらく、2作目の主題はこちらではないかと。
しかし、推理小説に対する感想というのは、恐らく、「あのトリックが絶妙!」とか、「私はこのように推理していたのですが」とかになりそうな気がしますが、全然推理していないので、そのような感想が全く言えません(笑)
以前も、東野圭吾の「ゲームの名は誘拐」を読んだときに、真相が判明した際に、主人公と同じぐらいに「えっ!」となってしまいました。これはこれでいいような気がします。それだけ小説にのめりこみ、主人公と同じ目線でストーリーを体感しているような気になれるので。
まだまだ読書初心者ですが、もう少し魅力的な感想文を書けるぐらいの文章力や考察力が欲しいと感じました。。。。