先日閣議決定された「骨太方針2019」について自分なりに解釈してみた、第2回目です。
前回の記事はこちらです。
続きまして、
(2)全世代型社会保障への改革
① 70歳までの就業機会確保
(多様な選択肢)
人生100年時代を迎え、働く意欲がある高齢者がその能力を十分に発揮できるよう、高齢者の活躍の場を整備することが必要である。
そうそう、これからは「人生100年時代」なんですよね。「ライフシフト」という著書で今後の人生は100年まで意識する必要があると述べています。私も非常に共感を受け、100歳まで生きていくための準備をこれからしていこうと考え始めました。
私がちゃんと読んだのは漫画のほうですが。。。とても分かりやすかったです。
これまでの日本では、60歳までバリバリ仕事をして、以降は老後の生活を送るというものでした。しかし、健康寿命も延びてきて、高齢少子化により年金の支給も怪しくなってきたこの時代、人々は100歳まで生きるための準備をしなければなりません。それは60歳あたりまで第一のキャリアを終え、その後は第二のキャリアとして頑張るということです。
ここで、60歳まで約40年間も働いたのに、まだ働かないといけないのか?と思ってしまいますよね?でも、逆に、40年間も働いて、急に仕事をしない時間が続くと、確実にボケると思います。
私もこれまで23年ぐらい仕事をしてきて、結構仕事漬けの毎日でした。趣味もあまりない状況の中で、急に丸々1日暇になった時に、何をしてよいのかわからない時期がありました。ただただぼーっとする日が多かったですが、これに危機感を感じました。
そこで、暇になった時に好きなことに取り組めるよう趣味を作り始めました。
できれば、この趣味を第二のキャリアに結び付けたいと思っています。
第二のキャリアは趣味と実益を兼ねたものにすることで、楽しみながら収益を確保することができると思います。
これまでの仕事でプレッシャーに押しつぶされそうになりながら苦しんで頑張る仕事でなく、楽しみながらできる仕事なら、老後の毎日の楽しみになりそうです。
家族を養うために働くのではなく、自分が生活する分だけ稼げれば十分です。
しかし、全員がそのような趣味と実益を兼ねた職業を老後に就けるとは限りませんので、これからそのような職業をつくるような取り組みが必要ですね。
高齢になって電車通勤で仕事に行くことは考えにくいので、おそらく地元もしくはオンラインの仕事や収益化が必要と思われます。地元の雇用については各自治体が整備する必要がありますね。そういう意味では、雇用を創出するための仕事が今後増えてきますので、そういう意味でも地域活性化の始まりになるかもしれません。
③ 疾病・介護の予防
人生100年時代の安心の基盤は「健康」である。医療・介護については、全世代型社会保障の構築に向けた改革を進めていくことが必要である。
予防・健康づくりには、①個人の健康を改善することで、個人のQOLを向上し、将来不安を解消する、②健康寿命を延ばし、健康に働く方を増やすことで、社会保障の「担い手」を増やす、③高齢者が重要な地域社会の基盤を支え、健康格差の拡大を防止する、といった多面的な意義が存在している。これらに加え、生活習慣の改善・早期予防や介護・認知症の予防を通じて、生活習慣病関連の医療需要や伸びゆく介護需要への効果が得られることも期待される。こうしたことにより、社会保障制度の持続可能性にもつながり得るという側面もある。
やっぱり「健康」ですね。健康は重要です。老後、よぼよぼになりながら、人の手助けを借りて生活するのは嫌です。そのためには今から健康に気遣う必要があります。将来の健康は今からの積み重ねですからね。
私も「ライフシフト」を読んでから、まず一番重要なのは「健康」であると考え、すぐにできる「ダイエット」を始めました。少し太り気味でしたので、「標準体重」を取り戻すために1年頑張ってダイエットした結果、見事に標準体重までたどり着きました。これからはこの標準体重をキープするために頑張ります。
多くの人は病気になってからその重要性を感じることになりますが、それでは遅いですよね。将来的に健康でいられるように、健康な時から意識しておく必要があります。そういう意味では若い層への認知は全く足りていないと思いますので、そういう方々への認知活動なども今後促進していく必要があるでしょう。
健康大国ニッポンと言われるような時代がくるといいなと思います。
(介護インセンティブ交付金15(保険者機能強化推進交付金))
先進自治体の介護予防モデルの横展開を進めるために保険者と都道府県のインセンティブを高めることが必要であり、公的保険制度における介護予防の位置付けを高めるため、介護インセンティブ交付金の抜本的な強化を図る。同時に、介護予防等に資する取組を評価し、(a)介護予防について、運動など高齢者の心身の活性化につながる民間サービスも活用し、地域の高齢者が集まり交流する通いの場の拡大・充実、ポイントの活用といった点について、(b)高齢者就労・活躍促進について、高齢者の介護助手への参加人数、ボランティアや介護助手へのポイント付与といった点について、交付金の配分基準のメリハリを強化する。
介護も本当に大きな問題ですよね。高齢化社会により介護を必要な方が増え、そして介護する人が増え、それにより、働きにでる人が減り・・・という悪循環です。要介護の人口を減らすことは先ほどの健康促進という形で進めるとして、まずは要介護者への対応ですね。
私の妻は介護施設で働いていますが、やはり働き手は足りていないようです。募集をかけてもなかなか集まらないようです。やはりイメージなども悪いのでしょう。
60歳以降の雇用について、介護業界での需要はどうでしょうか?・・・・いや、難しいでしょうかね?介護の仕事はやはり体力が必要なことが多いです。健康とはいえ、体力的にはやはり60歳以降では厳しいものがありますね。やはり介護業界は若い世代が支えていってもらう必要がありそうです。
最近息子のために大学についてもいろいろ調べていますが、「福祉」を専門とした学科も増えているようです。「地域創生」についても同様ですが、社会問題をどのように解決するかはしっかり大学で勉強してもらうのもいいことだと思います。
(大学でなかなかちゃんと勉強している人って少ないように思いますが。。。私も全く勉強しませんでしたし。。。)
若い人にばかり今後の日本を背負わせるのはかわいそうなので、我々もセカンドキャリでしっかりと社会問題と向き合っていければと思います。
「骨太方針2019」、まだ終わりませんが、今日はここまで。